長年あこがれ続けていた小笠原に初めて伺ったのは、
今から六年前のことでした。東京の竹芝桟橋より船で28時間、
南米のブラジルへ行くのとほぼ同じ時を要する小笠原。
伊豆七島の大島、三宅島そして八丈島を過ぎると、
太平洋のど真ん中をひたすら南へと船は走ります。
小笠原には朝着いて、なにもかも驚きの連続。
ウミガメが出迎えてくれて、夜になると
満天の星空に何度も流れ星があり、沢山願い事をしました。
兵庫県明石市で生まれ、岡山で育った私は
瀬戸内海の自然の中で過ごしましたが、
小笠原の海は青の深さが違います。
またもぐってみて透明度に感動しました。
念願だったイルカとのランデブーも
子供の頃に戻ったように、夢中に泳ぎました。
雨の降った夜にグリーンに光るキノコの一種
“グリーンぺぺ”には神秘な小笠原の一面を見ました。