坂田幹夫さん(レストラン・KANSEI オーナーシェフ)
●港区南青山 tel.03-3423-9831 ランチタイム:12:00〜14:00 ディナータイム18:00〜22:30 自らが選び、納得した素材を使って、 フランス料理を原点としながらも、 常に新しい料理を作り続ける、人気シェフ。
私の料理はまず、いい食材を探すことから始まります。 それは調味料にもいえることで、中でも塩選びは一番のポイント。 私はすでに10年以上も前から、自然塩を使っています。 自然塩と言っても種類は多く、どれがベストなのかは一概にいえませんが、 いくつか使ってみて「これだ!」と思ったのが「小笠原自然海塩」です。 この塩は、ステーキ肉にふれば、肉のうま味を引き出してくれるし、 スープにふれば、一発で味を決めてくれるのです。 先日、アルカリイオン水にこの塩を加えて、アサリの砂出しをしてみました。 これまで使ってきたいくつかの自然塩の場合も、アサリは当然、生きているのですが、 2日目、3日目と、日がたつうちに少しずつ身がやせていくのです。 ところが、小笠原自然海塩の場合は、逆に身がどんどんふっくらして、 塩水から身をとりだしても、元気に塩水をピュッと吹き出すのです。 この塩が、いかにいい海水から出来ているのかを実感しました。 それで、ますますこの塩が好きになってしまいました。
1.ポロねぎは白と緑の部分に分けて洗い、細かく切る。 2.新じゃがいもは皮をむいて小さく切る。 3.鍋にバターを溶かし、ポロねぎの白い部分を加えて塩をかるくひとふりし、 水気をとばすようにソテーする。 4.3にじゃがいもを加えて炒め、透き通ってきたら、 ブイヨンとミネラルウォーターを加えて、一気に沸騰させる。 5.4の味を見ながら塩をやや強めに加え、強火で沸騰させたらすぐに弱火にし、 ふたはしないで15分煮る。 6.5をミキサーにかけ、充分に攪拌してねぎの繊維を切る。 7.6をシノワで漉して鍋に移し、焦がさないようにもう一度沸騰させる。 8.7を混ぜながらもう一度味を見て、やや強いかと思える程度に塩味を整える。 このとき濃度がつきすぎているようなら、ミネラルウォーターを加えて調整し、 再び煮立ったら金属製のボウルに移す。 9.8のボウルの底を氷水に当てながら急速に冷やし、 冷えたら冷蔵庫に入れて1時間ほど休ませる。 よく冷やした器にスープを盛り、あさつきの小口切りを散らす。